"あとがき"


 前作に続き、今回の話も、過去の短編が絡んでいます。まず、父親のことでバスターがレアナを泣かせたという話は『眸』です。レアナのぬいぐるみのことは『HOT&COLD』で、バスターとレアナがケンカした話は『光の夜に』です、それで、二人の子供時代の話は『Green,Blue,and Sky』です。これだけ短編書いてると、正直、書いてるほうも記憶があやふやになってきます。でもしっかりせねばいけませんよね。自分の書いたものには責任を持たなくては。

 今回の「思い出が心を作っている」というレアナの言葉は、『金魚屋古書店』第1巻(芳崎せいむ/小学館IKKIコミックス)の第1話「思い出の成分」に出てくる台詞から貰っています。読み返していてその台詞を読んだときに、ばーっと話が出来たんですよね。バスターもレアナもあまり幸福ではない子供時代を送ったけど、でも今のTETRAの思い出があるのだから……という筋書きで。なお、バスターとレアナがラブラブですが、多分まだバスターは告ってません。本気の相手には奥手ですから(笑)。その割には既に相思相愛状態なんですけどね。

 読んでくださってありがとうございました。よければご感想ください。

(2005.04.29.)



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