"あとがき"


 この作品はまず時間軸が今までの作品と前後しています。読んで頂ければ分かると思いますが、ややこしいので並べてみると、『かけらの形』『君の寝顔』『ただひとつの……』となります。話が行ったり来たりしてすみません(汗)。

 今回はガイが別人のようになっていますが、私の中では、こういうガイ像もあるんじゃないかなと思います。バスターとレアナが想い合っていることは傍から見ても明らかでしょうし、いくらそういうことに鈍そうなガイでも、あれだけ長く一緒に生活していれば、分かると思うのです。あと、過去にガイが辛い恋というか辛い思いを味わった話というのは、『約束』のことです。この作品に出てくる「ユリ」が、ガイにとって大切な存在だったわけです。だからこそ、バスターとレアナに同じ思いをさせまいと、ガイが今回のような言動を言った訳です(なお、ガイの持つロケットの存在は公式ですが、その中の少女の名前(ユリ)などは創作です)。それに、バスターって遊びの恋はしたことがあっても、本気になったのはレアナが初めてでしょうから……というか、そうであってほしいのですが。バスターみたいなタイプって、本気の相手にはめっぽう弱いというか奥手だと思いますしね(笑)。

 短い話でしたが、今回も読んでくださってありがとうございました。ではまた。

(2005.04.27.)



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