"あとがき"


 今回の話はレアナの台詞などから推測された方もいるでしょうが、[黄昏]の後のお話です。バスターはなんだかんだとレアナの世話を焼きながらも、このときはまだそれが彼女への恋愛感情だとは気付いてなかったわけです。ここから[No pain, No fear.]や、[約束の場所]というエピソードへと発展していくことになります。期間を考えると、えらいバスターは手が早いんですけどね(笑)。すまんね、バスター。

 私はバスターとレアナ、二人が寄り添っている構図が好きなもので、今回も話の大部分で二人は一緒にいます。バスターは最初は妹にでも接するような感覚でいたわけですが、それがいつの間にか、一人の女性として、レアナを見るようになっていたわけです。作中でも書きましたが、バスターの好みはレアナよりも大人っぽいタイプだと思うのですよ。でもこういうのは惚れた者の負けですので(笑)。

 「ワタシハ、惹カレル、アナタニ。」という作中に出てくる一節は、大原まり子さんの代表作『ハイブリッド・チャイルド』(ハヤカワ文庫)の第3部「アクアプラネット」から頂いたものです。

 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。では。

(2006.2.25.)



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