"あとがき"


 まず冒頭、ガイが目にするシーンは『想い出のありか』の中の最初のほうのシーンを想定して書いてます。もちろん、他にもバスターとレアナは一緒にいることが多かったでしょうから(特に2520年7月14日以降は)、他のシーンを想定してくださっても全く支障ないです。タイトルの「三つの想い」とはバスター、レアナ、ガイ、それぞれの想いを、「一つの願い」は、ガイが、そして作中では大きく書いてませんが、バスターとレアナも同じように願ったであろう願いのことを指しています。

 以前の作品で書いたように、ガイは大事な人を失っています(私の創作設定ですが)。関連作は『約束』『ただひとつの……』です。ガイにとってバスターは良き友、レアナは姉か妹のような存在だったのでしょう。その二人の間に入れないことを少し寂しく思う一方で、ずっと強く二人の幸せを願うのは、自分自身が体験した辛い思い出からだと、このSSでは想定して書いています。

 ガイは『P.S.』で命を落としますが、そのときも願ったのは仲間達に無事でいてほしいという思いでした。バスターとレアナのクローン=生まれ変わりにも、彼の思いは前世からの記憶の片隅に残っていて欲しいと思うばかりです。

 読んでくださってありがとうございました。よろしければ、ご感想お待ちしてます。

(2005.05.10.)



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