"あとがき"
今回のSSは前作『罪をもかき消すもの、それは愛』と、同時にずっと前に発表したSS『翼のうた』の姉妹作でもあります。
前述の二作はどちらかと言えばバスター寄りの視点から描かれた三人称の物語でしたが、今作はレアナの一人称でつづられる物語となりました。作中で登場する「翼」が何の比喩なのかをここで説明するのも野暮な気がしますので、どうぞ読んでくださった方々の解釈にお任せすることにします。
なお、レアナの一人称は普段は「あたし」で、「私」は上官相手のときなどに使う一人称なのですが、このSSはレアナが他者に対して感情を吐露しているイメージであるのと、「あたし」よりも「私」のほうが文章が引き締まると思い、「私」としています。
最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。
(2016.8.20)
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