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| No.84…"おさわり探偵 小沢里奈 ライジング3 なめこはバナナの夢を見るか？"（2014.5.1（パッケージ版・ダウンロード版）／3DS／開発：サクセス、ビーワークス、セブンスコード、ミグ／販売：サクセス） |
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DSで2006年に発売された『おさわり探偵 小沢里奈』。そしてその翌年に発売されたシリーズ第二作『おさわり探偵 小沢里奈 シーズン2 1/2 里奈は見た！いや、見てない。』。その第二作から実に7年の時を経て発売されたシリーズ第三作がこの『おさわり探偵 小沢里奈 ライジング3 なめこはバナナの夢を見るか？』である。ちなみに「ライジング3」の「3」は「スリー」ではなく「サン」が正しい読み仮名である。 今作では本編シナリオはチュートリアル＆全五話で構成されている。各話タイトルは以下の通りで、シリーズ恒例の漢字二文字のメインタイトルに長いサブタイトルがくっつく形となっている。 第1話「宿敵 もしくは忍び寄る病魔を退けた友情の物語」 第2話「襲来 もしくは異なる種族の偏見を乗り越えた和解の物語」 第3話「退陣 もしくは不利な勝負に打ち勝った逆転の物語」 第4話「模造 もしくは歪んだ情熱が引き起こした分裂の物語」 第5話「希望 もしくは五色の紙片に込められた願いの物語」 なめこを大スターとも言えるアイドルキャラに押し上げたスマホアプリ『なめこ栽培キット』からおさわり本編に初めて入ってきたプレイヤーへの配慮か、最初のチュートリアルではプレイヤーが希望すればじいがヒントをくれるし、「おさわり本編はこういうゲームである」と知ってもらえる作りになっている。メインシナリオ全五話にしても、過去二作よりも謎解きの難易度は下がっており、上画面に表示されるりなの独り言が大きなヒントとなっているので、ゲーム内で収集出来る「なめコイン」を使ってヒントをもらわずとも、謎解きで詰まるということはないだろう。 ただし、ストーリーやキャラといった要素は完全に過去二作をプレイ済みのプレイヤーに向けて作られている。今作から登場した新キャラ「舘史郎＆きなこ」にしても、メインになって活躍するのは第一話くらいである。それ以上にまなみやちとせ、じいといったレギュラー陣のほうが前面に出ているし、前作から登場した怪盗モロコシやダリア警部らも説明なしで第一話から登場して話を重ねるごとに活躍がヒートアップしていく。各キャラの台詞を見ても、過去二作に絡んだネタがバンバン出てくる。今作は過去二作をプレイしていなくても楽しめる内容だろうとは思うが、正直、過去二作をプレイ済みのほうがきっと何倍も楽しめる内容となっているのは間違いないだろう。 過去二作はDS版は廉価版が出ているし、スマホにも移植されているので、まだ過去二作をプレイしていない方には今作ともどもオススメしたい。なめこのアメリカンドリーム的成功によって7年ぶりの発売にこぎつけた今作。過去二作からのファンにも、『なめこ栽培キット』から入ってきたファンにも、楽しんでもらいたい良作である。 |
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