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| No.110…"Girls Mode 4 スター☆スタイリスト" （2017.11.2（パッケージ版・ダウンロード版）／3DS／開発：任天堂、シンソフィア／販売：任天堂） |
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『わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言！』、
『GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ』と3DSでシリーズ第二作、第三作が発表された『ガールズモード』シリーズ。今回紹介する『Girls Mode 4 スター☆スタイリスト』はそのシリーズの第四作に当たる作品である。 ゲームはプレイヤーキャラが自身の叔父が住む街に引っ越してきて、叔父が経営していたセレクトショップを任されるところから始まる。この「元々肉親が経営していた店を引き継ぐ」という導入部がポイントで、店には最初からある程度の在庫があるので、まず仕入れに行く手間が存在せず、最初に訪れる客にすぐに応対することが出来るのだ。 もちろん、叔父が経営していた頃の在庫はたかが知れているので店にはないアイテムを要望してくる客も現れるが、その際にはバイト店員が「自分がお客様の相手をしているのでその間に展示会まで仕入れに行ってください」と教えてくれる。つまり「客を待たせて仕入れに行く」という行為が出来るのだ。今までのシリーズ作では在庫にないアイテムを要求された場合には謝るしかなかったのだが、今作では渋々とその選択肢を選ばなくても良くなったのである。また、客の注文に返答する前に「在庫確認」が出来るようにもなったので、「あのアイテムは在庫にあったっけ……？」と無理に在庫の種類を記憶する手間が省けるようになった。「在庫確認」も「客を待たせて仕入れ」も、過去作での欠点をクリアした嬉しい変更点である。加えて、店の在庫数はゲームの進行度と共に増えていくが、過去作とは比べ物にならないほど膨大な在庫を確保することが出来るので、これも嬉しい変更点である。 今作では過去作以上にストーリー性が強いシナリオが存在し、「スター☆スタイリスト」のサブタイトルの通り、プレイヤーキャラはあるアイドル達の専属スタイリストのような存在になって彼女達を支える存在となる。アイドル達のコンサートや撮影現場などではコンサート会場や現場でヘアやメイクを含めたコーデを行うが、一般の客に対しても、プレイヤーキャラが経営するセレクトショップで客の要求に答えたコーデを選ぶほか、ゲームが進むと同じ街にオープンするヘアサロンとメイクサロンで髪型やメイク＆ネイルを変えることが出来る。それにプレイヤーキャラの部屋で服や店で使うショッピングバッグなどをオリジナルにデザインすることも可能となる。前作『GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ』でもこれらの要素は存在したが、今作ではプレイヤーキャラは完全に裏方に徹していて、その代わりにより洗練されて遊びやすくなっていると言える。 プレイヤーキャラはセレクトショップの店長兼スタイリストという裏方に徹しているのだが、もちろんプレイヤーキャラも毎日のコーデを変えておしゃれをすれば、NPCは「この前とコーデが違うね」などと言ってくれるのでおしゃれのし甲斐がある。また、今作は現実の時間とゲーム内の時間の連動を排除しているが、それで困ることなど何もない。時間の連動をやめたことで、前作で特に顕著だった露骨な中古対策要素も存在しておらず、むしろプレイヤーにとってはメリットが増えた印象さえある。強いて言えば最初に登録するプレイヤー＝自分の誕生日がやって来てもイベントがないに等しいので少し寂しいくらいである。 とにかく前々作、前作に存在した欠点がどれも修正されているし、プレイしていて実に楽しいゲームに仕上がっている。欠点らしい欠点が存在しない奇跡的な良作なのだ。『ガールズモード』シリーズをプレイしたことのある方はもちろん、今作で初めて興味を持たれた方にも自信を持ってオススメ出来る名作だと断言しよう。 |
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