No.55…"旧約・女神転生"(1995.3.31/SFC/開発:オペラハウス/販売:アトラス)
No.55…"旧約・女神転生"(1997.12.1/SFC(ニンテンドウパワー)/販売:アトラス)
No.55…"旧約・女神転生 女神転生I・II"(2012.7.3/Wii VC/販売:アトラス)

 FC用ソフトとしてナムコより販売(開発はアトラス)された『デジタルデビル物語 女神転生』(1987年9月11日発売)と『デジタルデビル物語 女神転生II』(1990年4月6日発売)を一本のSFC用ソフトとしてリメイクした作品である。

 オリジナルからの主な変更点としては、グラフィックを一新し、ダンジョン構造もかなり変わった他に、バッテリーバックアップやオートマッピングといったシステムが追加されている。また、呪文名や悪魔の種族名は『真・女神転生』シリーズに準じて統一されたため、特に『女神転生』のほうは、呪文名はほぼ全て変更されていると言っても過言ではない。

 ゲーム自体は『女神転生』『女神転生II』のどちらからでも遊べるシステムになっているが、『女神転生』から始めてクリアデータから『女神転生II』へと継続プレイすると、『女神転生II』で女神イザナミから特殊アイテムを貰えたり(『女神転生』でフラグを立てておく必要があるが)、隠し悪魔を仲魔にすることが出来るといった特典がある。

 オリジナルとの比較だが、『女神転生』については、たとえオールドゲーマーであっても、粗いグラフィックで描かれた3Dダンジョンが見づらくシステム的にも激ムズなFC版を今の時代にプレイするのはさすがにキツいだろうし、『旧約』のほうがオススメである。一方、『女神転生II』のほうだが、こちらはオリジナルのFC版のほうが評価が高い。ハードスペック的にSFCはFCよりも格段に優れているはずなのだが、グラフィックや音楽の質が、なぜかFC版のほうが良い出来らしい(「らしい」と言うのは、私がFC版をほとんどやっていないため断言できないからだが)。個人的には『旧約』版もかなりシビアな難易度で、だがそれ故にやり応えがあったと思うのだが、FC版はそれ以上の難易度であるらしい。結局、こだわられる方はFC版をプレイしたほうがいいのでは?としか言えないのが、私の今のところの本音である。

 なお、現在は『女神転生』『女神転生II』ともに、携帯アプリで配信されているが、私はまったくプレイしていないし、そもそも携帯アプリ版が出ていることも知らなかったので、『旧約』との比較は出来ないが、携帯で遊ぶという点を考慮して、どちらもかなり難易度が下がってユーザーフレンドリーになっているらしい。機会があればプレイしてみたいところではある。

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