| No.69…"エルミナージュ DS Remix 〜闇の巫女と神々の指輪〜"（2008.11.13／DS／開発：スターフィッシュ・エスディ、オペラハウス／販売：スターフィッシュ・エスディ） |
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最初はPS2で発売され、後にDSで一部要素を再調整してリメイクされたゲームであり、内容は『ウィザードリィ』ライクな3Dダンジョン探索型RPGである。 プレイヤーは異世界「ハルドラ・イール」の冒険者としてパーティを編成し、行方不明になった「神々の5つの指輪」を探して、各地に点在する幾つものダンジョンを探索していくことになる。このようにパーティを作ってダンジョンを探索するというシステムのほか、「『ウィザードリィ』ライク」と前述したとおり、キャラクターの職業や種族、戒律、魔法系統などが『ウィザードリィ』に類似しているが、ただの物真似亜流ゲームとはなっておらず、『エルミナージュ』独自のシステムも盛り込まれている。 例えば「盗賊」「錬金術師」といった職業は『ウィザードリィ』シリーズにも存在しているが、『エルミナージュ』では、盗賊は「罠解除」以外にも、一定レベルに達して「ハイマスター」になった際に「盗む」というスキルが追加される。「盗む」ことでしか入手出来ない装備品は多々存在するし、それらによってゲームバランスも大きく変化する。また、錬金術師は独自の魔法を覚えるほかに、最初から「錬金」「鍛冶」を行える。「錬金」は特定鉱物同士から探索に有利なアイテムを作り出し、「鍛冶」は手持ちの武器防具を鉱物と組み合わせることで属性的な弱点をカバーしたり攻撃力アップさせたり出来る。ここで紹介したスキルは探索の難易度に大幅に関わるし、探索の楽しさそのものを増やす手助けにもなっている。 『エルミナージュ』独自の職業としては「使用人」がある。戦闘での直接の活躍はあまり期待できないが、「使用人鞄」に入れた消費アイテムを自動使用してパーティー全体のHPや状態異常を回復させるスキルを持つユニークな職業である。また、「巫（かんなぎ）」という職業もあり、こちらはアンデッド＆悪魔系モンスターへ特化した攻撃力を持つほか、「結界」を張って敵の魔法を反射したり無効化したり出来るスキルを持っている。他に、「召喚師」は戦闘中に敵モンスターと契約することでそのモンスターを召喚出来るスキルを持っており、召喚したモンスターによって戦闘以外でもパーティに大きく貢献させることが出来る職業である。これら各職業は転職した際、残念ながら転職前のスキルは使えなくなるが、習得魔法は引き継ぎ可能なので、転職で弱点をカバーすることも可能である。 また『エルミナージュ』の大きなポイントとして、「クエスト」が挙げられる。これは各地の都市やダンジョン内などで問題を抱えているNPCから頼まれごとを引き受け、それらを解決していくものである。「神々の指輪の探索」というゲームクリアに繋がりシナリオの本筋に深く関わるイベントをはじめとして、特定アイテムの入手＆引き渡し、行方不明のNPCの捜索などと、様々なものがある。中には達成することで、「善悪混合パーティの解禁」「隠し種族の追加」「商店の消費アイテムの在庫が無限化」「錬金ルームの無料化」「倉庫の拡張」といったゲームを進めるうえでより有利に、そして面白くなるクエストもあるため、ただのお使いイベントにはなっておらず、プレイするうえで適度な目標となってくれている。 ただ、正直に言えば、今の時代に発売されたRPGとは思えないほど不親切な内容で、まともにプレイするにははっきり言って攻略サイト必須なゲームではある。だが、その壁を乗り越えれば、ゲームクリアそっちのけで探索に夢中になれるほどの非常に大きな魅力を見い出すことが出来るだろう。 |
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