No.117…"デビルサバイバー2　ブレイクレコード"（2015.1.29（パッケージ版・ダウンロード版）／3DS／開発：アトラス／販売：セガ）

2011年7月28日にDSで発売された『デビルサバイバー2』の完全版と言える作品。全編フルボイス化や新規悪魔の追加、経験値やマッカを稼げたりスキルをクラック出来たりする有料DLCマップの配信や戦闘難易度を任意で変更出来ると言った変更点のほか、最も大きな変更点として『デビルサバイバー2』の本編シナリオであった「セプテントリオン編」に加えて完全新規シナリオである「トリアングルム編」が追加されたことが挙げられる。 　「トリアングルム編」は「セプテントリオン編」が『デビルサバイバー2』で最もハッピーエンドと言えたダイチ回帰ルート以上の大団円で終わった後の世界という設定で、『デビルサバイバー2』では没設定となったヤマトの双子の妹であるミヤコが新キャラとして復活して登場し、セプテントリオンに代わる新たな敵トリアングルムと5日間の間に戦うシナリオとなっている。また、セプテントリオン編は5つに分岐するマルチエンディングであったが、トリアングルム編も3つに分岐するマルチエンディングとなっている。 　以上の点をまとめると、今からプレイするのなら、『デビルサバイバー2』よりもこちらのソフトを買ったほうが断然お得であろう。前述したが戦闘難易度を「黙示録（ノーマル）」と「福音（イージー）」のどちらかにいつでも変更出来るので、『デビルサバイバー2』で苦戦したプレイヤーももっと気軽に遊ぶことが出来る。それに、無料DLCとして何回か配信された悪魔の中には、本作のキャラデザイナーであるヤスダスズヒト氏がイラストを担当している小説『デュラララ!!』から折原臨也、平和島静雄、セルティ・ストゥルルソンの三人のキャラがコラボレーション企画で登場しており、仲魔として共に戦うことが出来るので、『デュラララ!!』ファンにも楽しめるゲームになっているのではないかと思われる。難点は無料DLCの配信がもう終了しているということだが……。 　『デビルサバイバー2』に幾つもの新規要素やS・RPG初心者への配慮を盛り込んだ本作。『デビルサバイバー2』をプレイ済みのファンはもちろん、『デビルサバイバー』シリーズには興味はあるけど難しそうだから……と敬遠している人にもオススメ出来る一本である。

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