『SIN and PUNISHMENT2』―――用語解説集



[内宇宙(うちうちゅう)]

……『罪と罰』の世界における宇宙は「内宇宙」と「外宇宙」の二つに大別される。内宇宙は内側で膨張を続ける宇宙であり、自ら「神」と名乗る複数の存在によってコントロールされている。


[外宇宙(そとうちゅう)]

……内宇宙の外側に広がる宇宙。膨張し続ける内宇宙に圧迫されているため、両者は遥か昔から綿々と続く争いを繰り広げており、外宇宙は自らに属する生命体を侵略尖兵として内宇宙へ送り込んでいる。
……読み方は公式では上記のとおり「そとうちゅう」だが、STAGE6「人造富士」ラストのデコの台詞内でだけは「がいうちゅう」と発音されている。


[亜地球(あちきゅう)]

……外宇宙からの侵略行為を防ぐ防衛拠点として造られた疑似地球。その存在だけでなく「オリジナル」の「地球」を育んだ「場」や星系も再現された環境下に造られている。第1から第7まで全部で7つ存在し、内宇宙と外宇宙との境界ラインに配備されている。前作『地球の継承者』の舞台は第2亜地球であり、今作『宇宙の後継者』の舞台は第4亜地球である。
……これら亜地球には「ヒト」と呼称される排他的かつ好戦的な生命体が尖兵として配置・育成されている。「ヒト」はそもそもは「オリジナル」の「地球」で進化し発展した種族であり、亜地球が防衛拠点として造られたのもヒトの闘争を好む暴虐的な本能に「神」が目を付けたからである。各々の亜地球は「オリジナル」と同じ環境下で同じ過程をたどることでヒトの誕生と進化を実現させているが、亜地球に住む「ヒト」の多くは自分達が内宇宙の尖兵だと自覚しておらず、『この「宇宙」の存続のために「化け物」の殲滅を望んでいる』という「神の意思」も認識していない。


[G5(Group of Five Countries)] (海外名:The Nebulox)

……第5亜地球を支配している組織であり、正式名称は「地球施政連合機構」。内宇宙で下等生物とみなされている「ヒト」でありながら「神」を認知しており、ヒトを超えた高い戦闘能力を与えられたわずか5名から成り立っている。メンバーの内訳はツェンロン・リー、リッター、アリアナ・シャミ、ヒバル・ヤジュー、そしてリーダーのデコ・ゲキショウである。
……「G5」は第4亜地球へ派遣されたイサを監視し、同時に内宇宙へ反逆する可能性を大きく秘めた彼を尖兵ともども抹殺することも視野に入れ、「神」の命を受けて第4亜地球へ遣わされた。この際、「内宇宙でのヒトの権利の向上」を「G5」は交換条件として「神」に提示し受け入れられている。この背景や、バックグラウンドストーリーまたはゲーム本編でのツェンロンやデコのイサとカチに対する見下した発言から、「神」から高い戦闘能力を与えられた時点で「ヒト」であることを捨てたも同然である「G5」が、それでも自分達は「化け物」ではなく「ヒト」だと自負していることが読み取れる。


[キーパーズ]

……無人の第4亜地球に生息する多種多様な人造生命体。第4亜地球にもかつてはヒトが住んでいたが、文明が高度に発達したものの過度の環境汚染が進んだこと、そしてこの亜地球のヒトは闘争を抑え平和を好んでいたことから、防衛拠点として不適切と「神」に判断された。住民だったヒトが第4亜地球を追われた後、痛んだ亜地球を修復する生命体として「キーパーズ」が創られた。
……第4亜地球の至る場所でイサとカチを攻撃してくるが、それは彼らを「外部から侵入した異物」とみなしたためであり、STAGE5「極大砂爆」でのやりとりや「イサ&カチ」モードの追加エンディングでのイサの言葉から、第2亜地球の「ルフィアン」とは違い、必ずしもヒトに対して攻撃的な訳ではないと推察される。


[外宇宙生命体]

……ヒトが定義する生物の概念に当てはまらない、外宇宙に属する生命体。定型を持たず、あらゆる姿に擬態出来る能力を有する。また、侵略尖兵として内宇宙へ派遣されてくるものは計算高く賢くヒトと同じく闘争を好む本能を持っているケースが多いようである。
……前作において、外宇宙侵略尖兵の一人だったアチは自らの血をヒトに「授血」することで驚異的な身体能力や特殊能力を与えて、内宇宙との戦いでの兵器としての利用を画策していた。アチから直接授血された者(サキ、ブラッド)と、ブラッドの血を介して間接的に授血された者(カチュア、レダ、ラダン)とが存在し、それぞれ持っている能力は様々だが、共通点としてブラッドを除く全員がゲーム本編以前または本編内で獣化している(ブラッドも死の危機に直面すれば例外ではない)。
……また、アイランも今作の設定で外宇宙生命体の血に侵されていたと言及されているが、その明確な経緯ははっきりしていない。そもそも北米版設定ではアイランが外宇宙の血に侵されていたとは一切明記されていない。
……なお、ヒトではないが「ルフィアン」も第2亜地球の食用人工生命体がブラッドの血によって変異し誕生した生物である。
……イサは両親であるサキとアイランから外宇宙生命体の血とその特殊能力を受け継いでおり、このことから、外宇宙生命体の血は直接に侵蝕した個体だけでなくその子孫にも影響を与えるレベルで内宇宙の生命体を侵蝕するものだと考えられる。


参考資料・引用元:「罪と罰 宇宙の後継者 公式サイト」「Sin & Punishment: Star Successor 公式サイト」、Wii専用ソフト『罪と罰 宇宙の後継者』 付属取扱説明書、Wii専用ソフト『Sin & Punishment: Star Successor』 付属取扱説明書、「罪と罰 〜地球の継承者〜 完全攻略ガイドブック」(メディアワークス)

BACK

inserted by FC2 system