"あとがき"


 ラブいうえにかなり所帯じみた話だった前作とは打って変わって、3人称視点からバスター中心にかなり重めな話を書いてみました。と言っても、私の書くものでバスターが中心のものはめずらしくなく、むしろありふれているのですけれど。

 「I desire not God's mercy but our future.」というタイトルは「俺は神の慈悲など欲しくない、欲しいのは俺達の未来だ」という意味の文章であり、劇中ラスト付近のバスターの思いをそのまま映し出したものです。あとラストのバスターの独白部分は読み返して気付きましたが、映画『ポセイドンアドベンチャー』(オリジナル版)のスコット神父の最後の台詞からかなり影響を受けているようです。あの映画のあの演説シーンはそれだけ私にとって印象深かったのかもしれません。

 それではこの辺で。最後までありがとうございました。

(2007.1.22.)



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