"あとがき"


 今回のエピソードは、シルバーガンの宇宙での運用開始が七夕だったということをサターン版マニュアルを見て知り、思いついた話です。七夕に間に合って良かったです(笑)。今回はあんまりラブラブな雰囲気にはならないようにしようと思っていたのですが(いつもがラブラブすぎるので(汗))、やっぱり、ところどころにバスレアラブラブな箇所が出て来てしまいました。やっぱり、私はバスレア派の極右ですね……(汗)

 この話の後半に出てくる「折り鶴を川に流す」という逸話には、実は元ネタがあります。イラストレーターの永田萌さんのエッセイ集『京都夢見小路』(東京書籍)の中に出てくる「折り鶴」というエピソードです。永田さんは郷里を離れて京都に住まわれてから御結婚されるまで、毎年、折り鶴に願い事を書いて、七夕の翌日に川に流されていたそうです。そのエッセイ中で書かれていた、最後に流した折り鶴に託した永田さんの思いが、初読時以来、ずっと心に残っていて……今回、エピソード中に使わせて頂きました。この文章が永田さんの目に触れることはないと思いますが、ここで改めてお礼を申し上げておきます。

 ところで、「七夕」は実際のところ、26世紀なんていう遠い未来には果たして残っているのでしょうか。仮にも宗教行事であるクリスマスは残っていそうですが……21世紀に入った今でさえ、ちゃんと笹を飾って祝っている家庭も少なそうですし(うちの実家は、幸い庭に笹があったので、子供の頃は毎年やっていましたが)……やっぱり、26世紀には廃れてしまっているのでしょうか。いや、でもそうでないと今回の話が成り立たないし(汗)……とりあえず、そういうことにしておいてください(汗)

2001.07.07.



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