| No.32…"RING of RED"（2000.9.21（廉価版：2001.9.27）／PS2／開発・販売：コナミ） |
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太平洋戦争末期、日本政府はポツダム宣言を受諾しなかったがために、北海道をソ連に占領され、更に日本列島も南北に分断されてしまった。これは明らかに今の朝鮮半島の情勢を日本に置き換えた、パラレルワールドの世界の物語である。 南北日本分断以外にも、この世界ではAFW（Armored Fighting Walkers）と呼ばれる二足あるいは多足歩行戦闘用マシンが、第二次世界大戦中に実用化され、最前線に送られて戦ったという過去設定がある。第二次世界大戦から約20年が経った1964年の日本が舞台のこのゲームの世界でも、AFWは戦闘マシンとして健在である。 物語は光菱インダストリーに所属する日独ハーフのテストパイロットの青年である雅美・フォン・ヴァイツェッカーが、演習中に北日本義勇軍の強襲を受け、新型試作AFWを強奪されるところから始まる。南日本軍所属傭兵部隊「シュトライフェン」の隊長に任命された雅美は奪われた新型AFWを奪還するために北日本に乗り込み、北日本解放戦線「業（カルマ）」と協力して戦いの中に身を置くことになる。 AFWには大きく分けて4タイプある。中距離砲撃を得意とし白兵戦もこなす甲脚砲、高い機動力で攪乱や偵察に使われる軽甲脚、大型火砲による遠距離戦を得意とする多甲脚、そして近接攻撃力を重視し白兵戦に特化した対甲脚。それぞれのタイプの特性を考慮し適材適所で戦わなければ苦戦は必至である。 更に戦闘ではAFWだけでなく兵士が随伴し、1つの小隊は1体のAFWと兵士3班で構成されて戦うことになる。兵士の種類は歩兵、猟兵、工兵、偵察兵、補給兵、衛生兵の全6種で、AFWのタイプごとの特性と同様に兵種ごとの専門能力やスキルとの組み合わせが重要となってくる。また、同じ種類の兵士でも各々の所属班によってレベルや所持スキルが異なるので、その兼ね合いを考えることもこのゲームで頭を悩ます部分であり、同時に楽しみとなる部分だろう。 戦場の硝煙の匂いが漂ってきそうな渋いゲーム。難易度は相当に高いですが、なかなかの良作だと思いますぞ？ |
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