No.71…"ポケパークWii 〜ピカチュウの大冒険〜"(2009.12.5/Wii/開発:クリーチャーズ/発売:(株)ポケモン/販売:任天堂)
No.71…"ポケパークWii 〜ピカチュウの大冒険〜"(2017.7.5/Wii U DL/発売:(株)ポケモン/販売:任天堂)

 ある日、様々なポケモンたちが集う不思議な場所「ポケパーク」に迷い込んだピカチュウとチコリータ、ポッチャマ、ヒトカゲ。そこでチコリータたちとはぐれてしまったピカチュウはミュウと出会い、ポケパークに住むポケモンたちのバラバラになってしまった心の絆を取り戻し、その証である「スカイプリズム」のかけらを集めてほしいと頼まれます。

 ミュウはポケパークの遥か上空にある遺跡「スカイガーデン」を守っているのですが、スカイガーデンはスカイプリズムの力で浮かんでいるため、このままではスカイガーデンは落下してポケパークも壊滅してしまうのです。こうしてポケパークを救うためのピカチュウの大冒険が始まることになりました。

 ポケパークは全部で8つのゾーンに分けられており、それぞれのゾーンで行えるアトラクションやバトルをこなすことでピカチュウはたくさんのポケモンたちと友達になり、ポケモン同士のいさかいを解決し、スカイプリズムのかけらを集めていきます。

(グリーンゾーン)
1.「フシギダネのふりふりダッシュ」:Wiiリモコンを振っての徒競争。手首が高確率で痛くなる侮れないレースです。
2.「フシギバナのスイングロープ」:ぶら下がったロープから手を離してより遠くまでジャンプするタイミングを競います。

(ビーチゾーン)
3.「ペリッパーのはばたきスカイレース」:Wiiリモコンを傾けてポケモンを操作し、空中のリングを通過して最速タイムを狙います。
4.「ギャラドスのマリンスライダー」:障害物を避けながら水中コースを疾走しタイムアタックをします。

(アイスゾーン)
5.「エンペルトのスノースライダー」:雪の上を滑ってうまく加速度をつけ、タイムアタックを行います。

(ケイブゾーン)
6.「トリデプスのパネルクラッシュ」:パネルにボールを当てて得点を競います。

(マグマゾーン)
7.「ドサイドンのおしだしヒートアップ」:コマに乗ったポケモンたちがベイブレードのようにぶつかりあって相手をステージから弾き飛ばします。
8.「バシャーモのパンチングロックス」:Wiiリモコンを振ってバシャーモが飛ばしてくる大きな岩をタイミングよく壊すゲームです。

(ハウスゾーン)
9.「モジャンボのスイングレース」:反動をつけてロープからロープへ飛び移り、最速タイムを競います。
10.「ヨノワールのクラッシュランニング」:コースの障害物を体当たりで壊しながら進んでゴールを目指します。
11.「ロトムのどきどきシューティング」:次々に迫りくるゴーストポケモンたちを狙い撃つ、正確さを要求されるガンシューティングです。

(ストーンゾーン)
12.「アブソルのつぎつぎハードル」:ハードルをジャンプで飛び越えながら最速タイムを狙います。
13.「ボーマンダのスーパースカイレース」:飛行するポケモンを操作しながら同時に敵を撃ち抜くシューティングです。

(フラワーゾーン)
14.「レックウザのパニックバルーン」:レックウザの背中に設置されたリングの中を障害物を避けながら走り抜けた後、頭部まで辿り着くと的を狙うガンシューティングに切り替わるアトラクションです。

 各ゾーンのアトラクションは上記の通りで、すべてWiiリモコンオンリーで操作する内容になっており、徐々にプレイヤーを操作に慣れさせて難易度が上がっていく仕様になっています。例えば「モジャンボのスイングレース」は「フシギバナのスイングロープ」の応用系ですし、「ペリッパーのはばたきスカイレース」の応用が「ボーマンダのスーパースカイレース」になっているという具合です。中にはピカチュウではプレイ出来なかったり能力的に不利だったりするアトラクションもありますが、その場合はピカチュウと友達になったポケモンが代わりに参加することで、アトラクションをクリア出来るようになっています。

 これらアトラクションやバトルは決して手を抜いた子供騙しではなく、かなり手強い内容が揃っています。最初のアトラクションである「フシギダネのふりふりダッシュ」にしても、Wiiリモコンを振る力加減が分からず慣れないうちは手首が痛くなること必至でしょう。他のアトラクションを例に挙げると、「ペリッパーのはばたきスカイレース」「ボーマンダのスーパースカイレース」はちょっとしたフライトシミュレーターをプレイしているような気分を味わえますし、「ロトムのどきどきシューティング」はなんとなく『罪と罰』を彷彿とさせるガンシューティングをプレイしている時と似た感覚を味わえます。

 そしてゲームの内容以上にプッシュしたいのが、登場するポケモンたちの可愛さ&格好よさです。ピカチュウをはじめとした小型〜中型サイズのポケモンたちのモデリングや仕草や鳴き声の可愛さは言わずもがな、エンペルトやバシャーモといった大型ポケモンの大きさや格好よさも随一です。また、ゲーム内で使用されている音楽も非常にいい曲ばかりで、聞き逃せないポイントとなっています。

 「ポケモン」シリーズの派生作というタイトルだけで安易に馬鹿にするような真似はいけないと思わせられる、そんな隠れたオススメゲームです。



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