No.50…"ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島"(1987.9.4&9.30/FCディスクシステム/開発:パックスソフトニカ、任天堂/販売:任天堂)
No.50…"平成 新・鬼ヶ島"(1997.12.1/SFC(ニンテンドウパワー)/開発:パックスソフトニカ、任天堂/販売:任天堂)
No.50…"ファミコンミニ26 ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島"(2004.8.10/GBA/販売:任天堂)
No.50…"ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島"(2007.6.19/Wii VC/販売:任天堂)
No.50…"平成 新・鬼ヶ島 前編"(2010.5.25/Wii VC/販売:任天堂)
No.50…"平成 新・鬼ヶ島 後編"(2010.6.1/Wii VC/販売:任天堂)
No.50…"ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島"(2013.6.5/3DS VC/販売:任天堂)
No.50…"ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島"(2013.9.18/WiiU VC/販売:任天堂)
No.50…"平成 新・鬼ヶ島 前編"(2014.9.24/WiiU VC/販売:任天堂)
No.50…"平成 新・鬼ヶ島 後編"(2014.9.24/WiiU VC/販売:任天堂)

 『ファミコン探偵倶楽部』同様に、ディスクシステムで前後編に分けて発売されたアドベンチャーゲーム。その出来は秀逸で、今でも根強いファンが多いことや、「ファミコンミニ」で復刻されたことも頷ける。なお、ニンテンドウパワー版はディスクシステム版で語られた物語の外伝&一部リメイク的内容だが、クリアすることでオリジナルのディスクシステム版の内容を遊ぶことが出来る仕様となっている。

 物語の主人公は共に8歳の男の子(公式名は「どんべ」)と女の子(公式名は「ひかり」)。二人はある老夫婦に赤ん坊の頃から育てられていたのだが、ある日、鬼が育ての親である老夫婦をさらっていってしまう。どんべとひかりは老夫婦を助けるために旅に出ることになるが、その旅の過程で、自分達の謎に満ちた出自を知ることになる。そして「ひのえさま」と呼ばれる存在に導かれて、自分達がやるべき使命を果たそうとすることになるのであった。

 プレイスタイルについては、どんべとひかりを同時に指示するのではなく、二人を状況に応じて切り替える方法を取っている。このことで、どんべでは分からなかったことにひかりが気付いたり、逆にひかりが持てないものをどんべが持つことが出来るといった仕組みになっており、主人公が複数である物語ならではの面白いシステムであると言えよう。

 幸いにしてファミコンミニ版をGBAで今でも手軽に遊ぶことが出来るし、ニンテンドウパワー版も中古でパッケージ版(1998年5月23日発売)が比較的多く出回っているうえ、2007年にはディスクシステム版が、2010年にはニンテンドウパワー版がWiiのバーチャルコンソールで配信されているし、2013年には3DSのバーチャルコンソールでもディスクシステム版が配信開始された。ただ、当時でさえ難易度が高かったので(特に「いおうだま」「みやみず」あたりが最大の壁)、今のアドベンチャーゲームと比べると余計に難しく感じてしまうだろう。しかし本作は20年以上愛されてきた名作。ほのぼのとしながらも切なくあたたかく、オススメだと断言出来る作品である。

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