No.40…"真・女神転生if..."(1994.10.28/SFC/開発・販売:アトラス)
No.40…"真・女神転生if..."(1997.12.1/SFC(ニンテンドウパワー)/販売:アトラス)
No.40…"真・女神転生if..."(2002.12.26/PS/開発・販売:アトラス)
No.40…"真・女神転生if..."(2010.9.8/PS ゲームアーカイブス/販売:アトラス)
No.40…"真・女神転生if..."(2011.2.1/Wii VC/販売:アトラス)
No.40…"真・女神転生if..."(2013.6.19/PS Plus/販売:インデックス(アトラス))
No.40…"真・女神転生if..."(2013.10.16/WiiU VC/販売:アトラス)

 『真・女神転生』シリーズの番外編ともいえる作品。時間軸的には『真・1』と同時期にあたる。主人公は私立軽子坂高校の2年生。ある日、突然学校が建物ごと魔界に飲み込まれてしまう。それは、狭間偉出夫(通称ハザマ)が自ら魔神皇と名乗り、悪魔と契約した結果だった。

 主人公は4人のパートナー(隠し含む)の中から一人を選んで、魔界からの脱出を図ることになる。一見不良っぽいが、実は優しい性格のクラスメート・白川由美(通称ユミ)、自分さえ助かればいいと考えている黒井慎二(通称チャーリー)、ハザマの秘密を知るある意味ミステリアスな少女・赤根沢玲子(通称レイコ)、そして隠しパートナーである宮本明(通称アキラ)。彼らと共に学校を取り巻く各魔界を探索し、魔神皇・ハザマへと近づく道を模索していくことになる。

 各ルートを分析してみると、ユミ編はオーソドックスなハッピーエンド、チャーリー編はどこか後味の悪い結末、アキラ編はもっとも難易度が高く悲しい別れが待っている。そしてレイコ編。彼女のルートでないと、なぜハザマが魔神皇となることを決意し、実行に移したのか、加えてハザマの過去などもわからない。この作品の謎のほとんど全てが分かるのがレイコ編の最後の章なのである。そのため、解く順番としては、難易度の問題があるにしても、レイコ編をラストとして遊ぶのがいいだろう。なお、アキラ編はシナリオをひとつ解かないと出現しないので、ユミ編またはチャーリー編の後に出現させるのが無難だろう。

 多少ネタバレになるが、ハザマとレイコの関係は、『女神転生』の朱実と弓子を彷彿とさせるものがある。「女神」即ち女性が男性を救うことになるという点では、非常によく似ている。レイコ編ではラストに仲魔との別れのシーンがあるし、最終的に学校は元通りになるのだから、これが真のエンディングなのだろう。

 この『if...』のシステムを応用して作られたのが『女神異聞録ペルソナ』であるが、面白さとしては断然、『if...』のほうが勝っている気がする。難易度こそ高いが、『女神転生』の正統ルーツは、『if...』が区切りであるような気がする。その後に出た『真・女神転生 デビルサマナー』や『ソウルハッカーズ』は正統のメガテンとは外れた世界の話であるし、『ペルソナ』はもはやメガテンではない。それが私の持論である。



CHARACTERS

FAN FICTION

(2006.1.16)

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