No.39…"かまいたちの夜"(1994.11.25/SFC/開発・販売:チュンソフト)
No.39…"かまいたちの夜"(1997.9.30/SFC(ニンテンドウパワー)/販売:チュンソフト)
No.39…"かまいたちの夜 特別編"(1998.10.23/PS/開発・販売:チュンソフト)
No.39…"かまいたちの夜 〜ADVANCE〜"(2002.6.28/GBA/開発・販売:チュンソフト)
No.39…"かまいたちの夜"(2007.2.13/Wii VC/販売:チュンソフト)
No.39…"かまいたちの夜 特別編"(2011.8.24/PS ゲームアーカイブス/販売:チュンソフト)
No.39…"かまいたちの夜 特別編"(2013.6.19/PS Plus/販売:スパイク・チュンソフト)
No.39…"かまいたちの夜"(2013.8.7/WiiU VC/販売:スパイク・チュンソフト)

 チュンソフトが『弟切草』に続き発売した、サウンドノベル第2弾。今回は、シナリオ分岐が多くこれといったメインシナリオが存在しなかった『弟切草』とは違い、ペンション「シュプール」で起こる連続殺人事件がメインとなっている。そのため、プレイヤーはトリックや犯人を推理する必要がある。これに間違うと、犯人はどんどん殺人を犯していき、最後にはプレイヤー自身すら殺されてしまう。ただ、この辺りのトリックは、推理好きな方には易しい部類に入るらしいので、難易度はそう難しくはないのだろう。私自身は推理ものをあまり読まないので、随分と苦労したが……。

 このメインシナリオである「殺人編」をクリアしたり、色々な選択肢を選んでいくと、他のシナリオが現れてくる。例えばシュプールに集まった人々が実は皆スパイだったという「スパイ編」、ヒロインである真理の出生の謎に関わる「怨霊編」、シュプールに隠された宝を探す「宝探し編」、シュプールの地下に隠されていた謎のダンジョンに潜る「不思議のペンション編」、全編ギャグ満載の「Oの喜劇編」などなど。ただ、各シナリオを最初からやらないといけないSFC版では、これらのシナリオを全て見るのは苦労する。特に「不思議のペンション編」では、何度も何度も死ぬ羽目になるので、いい加減うんざりしてしまう。この辺りはPS版ではフローチャートを設けてちゃんと改善されているので、安心していいだろう。

 この『かまいたちの夜』は、PS2で続編『監獄島のわらべ唄』が出ているが、陰惨なシナリオが多く、私はプレイ後に売ってしまった。こういうゲームではシナリオがいちばん重要なのに……とつくづく思った。もし『3』が出るのなら、もっと明るいシナリオを増やしてほしいものである。

追記:『2』の続編『かまいたちの夜×3』は、2006年7月27日に発売された。制作側も『2』は失敗作であったと認めていた節があったらしく、今作はその『2』の結末から始まった各キャラのその後を清算するものとなっており、ベストEDは救われた清々しいものになっている。4人のキャラを主人公として、重要なシーンは注意深くザッピングしないとベストEDにたどり着くのは難しいが、難易度的には適切かと思われる。シナリオ的にはご都合主義的な面も感じられるが、『2』に失望した方にも、いや、『2』に納得の行かなかった方にこそオススメかもしれない。

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