No.26…"逆転裁判"(2001.10.12(廉価版:2002.10.18)/GBA/開発・販売:カプコン)
No.26…"逆転裁判 蘇る逆転"(2005.9.15(廉価版:2006.6.15 / 2008.4.17)/DS/開発・販売:カプコン)
No.26…"逆転裁判 蘇る逆転"(2009.12.15/Wiiウェア/開発・販売:カプコン)
No.26…"逆転裁判123 成歩堂セレクション"(2014.4.17/3DS/開発・販売:カプコン)
No.26…"逆転裁判"(2015.11.4/WiiU VC/販売:カプコン)

 「法廷バトルアドベンチャー」という新境地を開拓した記念碑的作品。発売前からコロコロコミックを始めとした児童誌では情報がよく出ていたようだが、ゲーム誌ではせいぜい見開きレベルでの紹介だった。しかし、完成した作品は素晴らしい出来だった。まさに石ころの中から見つかった珠玉の宝石だったのである。

 ゲームは全4話に分かれており、それぞれ「探偵パート」→「法廷パート」→「探偵パート」……の繰り返しでゲームは進む。「探偵パート」では冤罪を被せられた依頼人にとって有利な情報や証拠物件を集め、「法廷パート」で、それらの隠し玉を武器に戦っていく。「探偵パート」は古き良き時代のADVのイメージを残しており、懐かしい感すらある。打って変わって「法廷パート」では、「異議あり!」「待った!」といった音声が気持ちいいくらいにテンポよく配置され、素晴らしい演出効果となっている。

 また、これらの4つの事件は一見、何も関わりがないように思われるが、実は根底にある時効間近な事件が存在している。この辺りのストーリーテリングも見事であろう。

 直接の続編『2』『3』も面白く、昔懐かしいADVのお好きな方には、特にオススメなシリーズである。それゆえに、GBA3部作に及ばないばかりか泥まで塗った大駄作『4』には腹が立つばかりなのが本当に残念でならない(DS版『蘇る逆転』収録の「1-5」話も蛇足だったが……)。

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