「牧場シミュレーション」というジャンルを打ち出した名作ソフト。一応、タイトルに「牧場」とはついているが、実際はプレイヤーは何をしても良い。「牧場」の名に恥じず牛や鶏の育成に精を出して牛乳や卵の出荷に力を入れたり、畑を一面に作って、農場にしてもいい。さらには山へ釣りに行ったり、町の女の子へのアタックに精を出してもいい。最終的にEDで問われるのは「如何に自分が幸せだったのか?」ということだから、自分が幸せならばそれで良いのだ。
ニンテンドウ64で出た直接の続編『2』では、キャラはポリゴンになったものの、温かみは失われておらず、登場キャラも大幅に増えて更に楽しめるようになっている。今回は牛や馬のほかに羊を飼うことも出来、羊からは羊毛が取れるようになったし、馬は農作業の手助けになるほか、草競馬に出場することも出来る。農業面もパワーアップして、ビニールハウスを作れることも出来るようになった。このおかげで、作物からの収入が激減してしまう冬でも、野菜を育てて出荷できるようになった。親密度の高い女の子と結婚すると子供が生まれるという嬉しい点も、前作から引き継いでいる。
このSFC版、64版以後にも『牧場物語』シリーズは出ているが、外見が同じキャラの性格を変えただけの、「愛」を感じないキャラ設定に失望して、買ってすぐに売ってしまった。個人的には最高傑作は『2』である。あなたも田舎で忙しくも楽しい日々を送ってみませんか?
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