No.7…"デザーテッドアイランド"(1996.11.8/PS/開発:メディアミューズ、ゼータ/販売:KSS)
No.7…"デザーテッドアイランド"(2011.3.25/PS ゲームアーカイブス/販売:ガンホー・オンライン・エンターテイメント)

 果たしてこのゲームタイトルを知っている方は何人いるだろうか。私もあるゲーム紹介系同人誌を読まなかったら、存在すら知らなかっただろう。本当に思いがけない「拾い物」であった。

 ゲームの内容はというと、約1930年代に赤道直下で発見された謎の無人島を探索し、地図を作成しながら島に生息する動植物や鉱物などを発見・記録し、島に隠された謎に迫っていくというものである。なお、探索隊は日本、アメリカ、イギリス、ドイツの4カ国のいずれかから選べる。個人的には日本チームが真面目なんだけれどもそれがかえって笑えてしまうところが多く、オススメである。だいたい、装備品に「お守り」が入っている時点で、いかにも日本チームらしく笑えてしまう。使い道は未だに不明なのだが。ついでに言うと日本チームは装備品で他の3カ国に若干負けてしまっているが、重要なパラメータである「精神力」は最も強く設定されている。精神論的な部分も感じるが、やっぱり日本人っぽいなあと納得してしまう。ちなみにイギリスチームは「探検」だというのに「ティーセット」を持ってきている。恐るべし英国紳士。

 島をどうやって探索していくかというと、ポリゴンで作成された3Dマップを、キャラの視点で進んでいき、島の随所に生息する動植物・鉱物を見つけては記録していく。動物、植物、鉱物は全てに発見可能エリアと出現率が定められている。よって、「発見率」をパーフェクトにしようとすると、発見率の低い希少種の場合、運と粘りとの戦いになる。この島の生態系は非常に多彩で、あの鼻行類や、それに恐竜らしきものまで生息している。謎だらけの島なのである。

 ところで、無人島に探索に来ている以上、食料は最重要アイテムであるが、探検隊は保存食の他に見つけた動物を撃って殺したり、植物の実を採取して食べたりする事も出来る。たとえそれが希少種どころか今は絶滅してしまったはずのドードーや、存在そのものが謎である鼻行類でさえ、撃ち殺せば食べられてしまう。私などは大型のウシを見つけたときに「今夜はスキヤキやで!」などとアホなことを思いながら殺してしまったこともある。他に絶対に食べたくないし触るのも嫌な昆虫っぽいものまで食べることが出来てしまう。しかし、実は殺害することで隊の「信頼度」が大きく減ってしまうので、バッドエンド狙いでもない限りは無益な殺生は避けるべきである。食料については、保存食だけでも無駄遣いしなければちゃんと足りるように設定してあるので、動物が向こうから襲ってこない限り(←エリア間に必ず凶暴な生物が生息している)、島の生き物を殺す必要はないのである。

 なお、フリー百科事典「Wikipedia」の「デザーテッドアイランド」の項目に、真エンドを見るための条件が詳しく説明されているうえに、各パラメータの役割なども細かく載っているので、そちらを参照すれば、攻略の際に大いに助かるだろう。



<DESERTED ISLAND>
(「Wikipedia」掲載記事のほとんどを執筆された田代剛大さんによる『デザーテッドアイランド』攻略サイト)

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